「家づくりを支える人たち|造作家具職人の仕事と想い」

こんにちは、web担当のななみんです🐤
先日から始めた「家づくりを支える人たち」シリーズ企画第2弾。
今回ご紹介するのは造作家具でお世話になっている「TICKLE27」さん。
三重県伊賀市を拠点に木工家具等の製造販売を展開されている造作家具屋さんです。

~この企画について~
普段から現場でいろんな職人さんと出会う中で、「この方たちがいるから立派な家が出来上がっているんだな」と感じる瞬間がたくさんあるのですが、その存在や仕事の様子はなかなかお客様には見えにくい部分だと思います。そこで、家づくりを支えてくださっている“作り手”の皆さんのことも少しずつブログでお届けできたらと思い、この企画を始めました。


今回はいつもより少しだけ深く、「TICKLE27」の造作家具職人である細野さんにお話を聞いてみました。
—いつから広島工務店と…?

「現在伊賀市にある『マームベランダ』(パン屋)を営んでいる姉夫婦が伊賀に移転する際に、広島工務店と出会ったのがきっかけです。姉夫婦と広島工務店との打ち合わせ時も同席していて、その時に家具を作っていることを話して今の関係になりました。8年ぐらいの付き合いになりますね。」

—家具職人になろうと思ったきっかけは?
「母が和裁士で子供の頃から傍で着物を仕立てる姿を見ていたので『職人』に憧れがありました。大学で金工(溶接など)や陶芸、テキスタイル(布)、木工を学んだのですが、その中で一番自分に合っているのが木工でした。」

—どういうところが自分に合っていた?
「木工を学んでいるうちに木目の面白さや木の組み立て方、木材の数だけ匂いや手触りがそれぞれ違うことなど、木ならではの性質や特徴が奥深かったんです。実際にノミで穴をあけたり、切れ味のいい刃でサクサク掘っていく感覚も楽しくて!そこから木の魅力にどんどんとりつかれていった感じですね。」

↑1階の作業場。ここで木材を切ったり穴をあける作業を行います。大きな機械と様々な木材がたくさん!

—どういうアイテムをつくることが多い?
「収納などの箱物が多いですが、テーブルやスツール(背もたれのない椅子)、パーテーション等の家具類の他、木製の小物(お皿やカトラリー類)・額縁なども製作しています。広島工務店では下駄箱や食器棚、洗面台などの作り付け収納家具・造作家具がメインです。
造作家具の魅力は、お持ちの家具と同じ材種で製作することで、空間に統一感を持たせられるところだと思っています。さらに、使い込むほどに色や表情が変化していく様子も、楽しんで頂けたら嬉しいです😊」

↑以前作って頂いた下駄箱。既存の建物に馴染む木材や色味、サイズ感に調整して作ってくださいました。

↑TICKLE27さんの打ち合わせスペースには、細野さんがこれまで製作した椅子や小物系(お皿や額縁など)がずらり。
近くにお住まいのお客様には実際に来てもらって、木の触り心地や色味などを直接触ったり見て頂くそうです。

—今までで特に印象に残っている作品は?
「独立前で師匠の手伝いをしていた頃に、お蕎麦屋さんのカウンターやテーブルをアフリカ産の『ブビンガ』を使用して製作したことですね。初めて扱う材種でかなり重さや大きさもあったことから、何人かで協力しながら製作する日々が続いていました。大変さもありましたが、その分楽しさやワクワク感も大きくかったです。完成したカウンターは7mもあり、さらに納品場所が2階だったため窓からの搬入となりました。真っ赤なカウンターをクレーンで吊り上げた瞬間は、まるで“マグロ漁船でマグロを吊るしている”ような光景だったのでとても印象に残っています(笑)」

↑これがブビンガです。削ると真っ赤な粉が出てきます😲


—依頼~引き渡しはどのように進んでいくのですか?
「お客様から直接DMやメールから依頼を頂いたらご要望をお聞きします。採寸が必要な場合には現地へ向かい、お客様とサイズや好みのテイスト(色・材料・着色など)、用途をお聞きし、打ち合わせに基づいて手書きで図面を描きます。また、実際に製作する前によりお客様とイメージの共有がスムーズに行えるよう、ミニチュア版をつくったりもします。」

↑実際に作られたミニチュア版の椅子。これをもとに足の角度や耐久性などをお客様と共有されるそうです。
—製作する際に自分の中でこだわっている部分は?
「オーダー家具については、お客様の満足度が特に大切だと思っているので、収納棚には何を収納したいのか、どこに何を置けば使いやすそうか、イメージする部屋のインテリア(色味など)と調和するかなど、細かくお客様の要望を聞き出して設計することを心がけています自分の色を出すというよりは、お客様の求めている形に近づけたいと思って製作していますね。」

↑「直接会って打ち合わせをするとそのお客様の人柄が見えるので、その方をイメージして『きっとこういうのが好きだろうなぁ』と考えながら図面を描き起こしてご提案させて頂いています。」と細野さん。
—どんな時にやりがいを感じる?
「家具を納品した後に、『頼んでよかった』と言って頂けた瞬間が何よりのやりがいです。これからも一つひとつの出会いを大切にしながら、造作家具づくりに向き合っていきたいと思います。」


いかがでしたか?今回は造作家具でお世話になっている「TICKLE27」の細野さんにお話を伺いました。
親しみやすく、その場の空気をそっと包み込んでくれるような、あたたかいお人柄の細野さん。
そんな細野さんのやわらかな感性と確かな技術があるからこそ、優しくお客様に寄り添うような提案と、細部まで丁寧に仕上げられた造作家具が生まれているのだと感じました。

取材撮影にご協力頂きありがとうございました!

PAGE TOP